はてなブログ4周年なので、自分の4年前について振り返る 2
こちらの記事の続き。
マンドリン、なんだそれは。
新入生がもらうサークル勧誘のビラに描いてあるイラストから、どうも絃楽器のように見える。後ろが丸い。琵琶みたいなカタチをしたギターといったところか。
珍しい物・新しいものが大好きな僕は、もうマンドリンクラブに入ることしか考えられない。
ちなみにどれぐらい新しいモノ好きかというと、ゲームは発売日意外では買わない。発売日に買うか、一生買わないかのどちらかだ。
とりあえず、新歓BBQに行ってみる。
マイナー楽器とはいえ、音楽系サークル。多少ウェイ風に当てられることは覚悟の上。しかし、当時のマンドリンクラブは落ち着きのある団員が多く、BBQに単身で乗り込んできた自分を煙たがることなく、丁寧にもてなしてくれた。特に肉をよく皿に乗せてくれた。炭火最高だった。
先輩方と話をしていると更にマンドリンに興味が湧き、数日後の練習に見学に訪れた。
恐る恐る練習室の重いドアを開け、用意されたパイプ椅子に腰掛ける。先輩方は指揮者を中心に半円を描く体系をつくり、演奏を始めた。ピッタリ息の揃った合奏が始まる。
初めてマンドリンの演奏を見て抱いた第一印象が、
うわっ、すげえキモい。
参考動画
05PIKMINさんゴメンナサイ、この動画が一番トレモロが伝わりやすかったので、使わせてもらってます。綺麗な演奏だと思います。
「なにあの弾き方、右手めっちゃプルプルしてる。みんなめっちゃプルプルしてる。
ギターみたいにピッキングでッポーンじゃないのかよ。」
という思い出で頭はいっぱいだった。自分の思ってたマンドリンと違う。
しかしその音色はきらびやかで、時に切なく、時に荒々しく、おなじトレモロでも様々な表情があった。先輩の合奏が終わる頃には、既にマンドリンクラブに入ることを決心していたのだった。
当時は、「マンドリン?なにそれ?」という反応に喜んでいた。自分がマイナーな楽器を弾いているだけで、何か特別な存在のように感じられたから。
今ではそんな虚像的な優越感も薄れ、むしろ「マンドリンを広めなければ」という思いを抱いている。知名度が広がらなければ、マンドリンというコンテンツの成熟度の限界も近づいてしまうだろう。物事には成長と衰退しかないのだから。